おふとんのメンテナンス

毎日使っているお布団。お手入れはどうされていますか?
晴れた日にお布団を干して、取り込む前にパンパンっと叩いてませんか?

毎日快適にお布団を使うため、日頃のお手入れのコツをお教えします。
布団はカバーなどをかけて

1.布団はカバーやシーツをかけて使用

おふとん生地の汚れや傷みを防止するため、必ずシーツを掛けましょう。
カバー・シーツなら日頃のお洗濯もラク。布団が汚れにくくなります。
いつも清潔にしておくことで、毎日、気持ちよく眠れるのはもちろん、
布団の寿命も、ぐーんと延びます。

湿気を発散させてからしまいましょう

2.ふとんをしまうタイミング

起きて、すぐ布団をしまうのは、おすすめできません。
寝ている間にかいた汗で発生した湿気が、布団にこもっているからです。
しばらくそのままにして湿気を発散させてあげてからしまいましょう。

湿気を発散させてからしまいましょう

3.敷ふとんの湿気対策

湿気はお布団の大敵!特にフローリングは水分をはじいてしまうため、布団と床の間に、湿気がこもりがちになります。
万年床はもってのほか!日頃からカビ防止のため、毎日お布団の上げ降ろしをし、晴れた日には、しっかり両面を 「天日干し」 してください。
また、除湿シートの使用も効果的です。

ふとん干しの効果・ポイント

お布団を干す効果
わたに空気の層ができる 天気の良い日に干して乾燥させることで、布団の羽毛やわたの間に空気の層が生まれ、ふんわりとした肌ざわりと保温性が復活します。
また、湿気をたくわえたお布団は、ダニやカビ、雑菌類が増殖しやすくなりますが、乾燥させることで、それを押さえ衛生的に保つことができます。
しかしながらダニを死滅させたり汚れを落とすことはできないので、定期的な丸洗いをおすすめします。

お布団を干すときのポイント
お布団を干す時は、朝・夕、湿気の多い時間や雨の翌日は避けましょう。
掛ふとんは月に1~2回、敷ふとんは週に1回を目安に干してください。
羽毛ふとん・敷ふとん共に、カバー・シーツをかけたまま干しましょう。
ふとん生地の日焼けによる傷みを防いでくれます。
お布団を強く叩くと中の詰めものが痛み、ダニの死骸やフンが砕けます。
かわりに軽く掃除機をかけるのが、オススメです。
取り込んだ後は、しばらく広げて熱を発散させましょう。
ちょっと待って!その天日干し
天気のいい日は布団を干したくなりますよね。ふとんスタジオでは普段のお手入れに天日干しをオススメします。
でも、ちょっと待ってください!
天日干しをすると乾燥効果はありますが、ダニは50℃以上じゃないと死にません
天日干しをしても、どんどん布団の奥に入っていってしまいます。
また、お布団を干す時にパンパンと叩いていませんか?
実は、パンパンと叩いてしまうと、ふとん内のダニの死骸やフンが細かく砕けて表面に出てきてしまい、ダニ・汚れが30%増になってしまいます
さらに、布団を叩くことは、生地や中わたを痛める原因にもなってしまうので、おすすめできません。
乾燥効果はありますが、ダニは50℃以上じゃないと死にませんので、「アツイ、アツイ」と言って奥に入って行きます。
表面を叩くと、中綿にからみついたダニやゴミ、ダニの死骸などが砕け、2~3倍に増えると言われています。
年1度はおふとんを洗いましょう

布団をしまう前・使う前にクリーニング

水洗いはしないでください 一度は使用した布団を半年間、袋に入れて置くとダニの数が2~3倍になると言われています。
どんな布団にもダニがいます。
過度に神経質になる必要はありませんが、ダニ(フンや死骸を含む)をアレルゲンとするぜんそくやアトピー性皮膚炎で悩んでいる人には、丸洗いは有効な手段です。
ダニを減らし、ダニが増える原因となる人間のフケや分泌物、食べかすを洗い流すと、押入の中での増殖を減らせます。
清潔にしてから、しまいましょう。

ふとんを使わないときは

長期保管の前準備
スノコや乾燥剤を使うと効果的 干して乾燥させてから、シーツなどの通気性の良いものに包み、防虫剤を入れて湿気の少ない所にしまってください。
押入などは乾燥剤やスノコを使用すると効果的です。

保管中の注意
ふとんの上に重いものをおいたり圧縮袋使用はNG 重いものを布団の上に乗せたままにしたり、布団圧縮袋での収納は避けてください。
特に羽毛ふとんへの使用は、ダウンボール(一つ一つの羽毛)が壊れ、タンポポの綿毛のようなふわふわへ復元できなくなり、羽毛が空気層を作ることができず、熱を蓄える機能が無くなる恐れがあるため、避けてください。

こんなときは・・・

へたりを感じたときの対処法
綿ふとんは『打ち直し』、羽毛ふとんは『リフォーム』で甦らせることが可能です。
綿ふとんは側生地をはがし、中のわたをほぐし、新しいわたを足し、新しい生地に取り替えます。
(ふとんスタジオでは丸洗いも行います)

羽毛ふとんは羽毛を洗浄し、新しい羽毛を増量し、新しい生地に羽毛を詰め新品同様に甦らせます。
(ふとんスタジオはリフォーム認定工場です)

共に、ふとん購入店、もしくはメーカー・専門店にお問い合わせください。
飲み物などをこぼしたときの対処法
飲み物などをうっかり布団にこぼしてしまったときも、対処法を知っていれば慌てずに処理ができます。
掛ふとんは月に1~2回、敷ふとんは週に1回を目安に干してください。
中性洗剤を薄めたぬるま湯に、きれいな布を浸し、固く絞ります。
軽く叩いて汚れを布に移すようにし、決してこすらないよう注意!
洗剤が残らないように水拭きし、最後に柔らかい布で水分を取り、
よく渇くまで 「日陰干し」 してください。
穴があいた、破れてしまったときの対処法
「羽毛」 は、どんな小さな穴からも出て来てしまいます。吹き出しを見つけたら、できるだけ早く対処しましょう。
※ 羽毛ふとんの生地には、羽毛が飛び出さないように 『 ダウンプルーフ加工 』 が施されています。
専用補修布が付いていたら、それを破れや穴のサイズより、やや大きめにカットします。
アイロンの温度は「麻・綿」などの比較的高温に設定してください。
補修布の接着綿を破れや穴のあるところにあて、アイロンを押し当てて
熱接着します。
※市販の補修布を使う際は、説明書の内容をよく読んでから、お使いください。
※ご自分で直せない場合は、当店にお持ち込みいただくか、洗浄+羽毛増量したのちに生地をまるごと交換する
 羽毛ふとんリフォームをご利用ください。